生きるということ(17)


子猫たちが

成長して行くなか

母猫が子供を呼ぶ声が聞こえるので行ってみると

そこにはかぎしっぽの姿が

あの子たちはどうしたのでしょう

他の子猫が近寄るのを嫌がります

貰ったご飯を前に子供を呼びます

「ご飯だよ、出ておいで」

その声があの子たちに届く気配はありません

かぎしっぽの声の響きには深い悲しみが込められ

私の胸を締め付けるのでした。