生きる為には食べねばならないその為には危険も厭わない言葉では当然のように聞こえますがこの子達は文字通り命を懸けます。

この姿は私の願いです満腹になれる野良猫はそんなに多くありませんだからこそシャッターを切らせる厳しい現実を知っているからこそ。

私は写真から産まれるユーモアと実際の生活とのギャップを感じてきました写真は一瞬を切り取るのでこの子達の生活そのものとはズレが生じます。

海には沢山の魚が泳いでいますが猫達には自分で獲る術がありません食べ物を巡っていろんな場面を目にしましたがこの子達にとっては切実な問題なのです。

物流も冷蔵庫も無い野良猫が食べるのに苦労するのを沢山見てきました人との関係を上手く築ければ安定して食を得ることが出来ますがそういう子は一握りです。

今回の震災でいろんなことを考えましたがひとつは、物流が無ければ人はたちまち食べる事に窮するということです。

私が猫の写真を撮ってきて思うことがあります「人の幸せ無くして猫の幸せ無し」ということです人が幸せに（幸せの定義も人それぞれで難しいのですが）暮らせないと猫も幸せに暮らせません逆に猫が幸せに暮らしているのならそこに暮らす人も幸せだと思うので…

今回の地震と津波に被災された全ての方々へお見舞いとお悔やみを申し上げます私も微力ながら出来る事は協力させて頂きますブログの更新はしばらく控えたいと思います。

この場所で暮らす子達にとってはこの環境が生活の全てですどう感じるかどう考えるかそれは人間の役割なのだと思います。

表情が生きる事の難しさを語りますでも他に行くところもありません。

子猫が一生懸命に何かにかぶり付いていますこれは海辺で拾った生ごみこれを食べないと生きて行けないのです。

翔太の兄弟とお母さんは相変わらずですでも環境の違いからか表情は同じ兄弟とは思えません。

こうして一見平穏に見えるこの場所ですが私が翔太と出逢った場所でもあります。